納豆の魅力を再認識!
納豆をよく食べる食習慣を持つ人は、そうでない人に比べて、脳卒中で亡くなるリスクが約3割低いとする研究成果が、米国の臨床栄養学の雑誌で報告されたと2017年2月19日の朝日新聞が伝えていました。
研究成果をまとめたのは、岐阜大学大学院医学系研究科の永田知里教授らの研究チームです。
永田教授らの研究チームは、1992年から岐阜県高山市に住む男女約3万人の食習慣などを詳細に調査し、その後16年間追跡調査を行って食習慣と死亡リスクの関係を調べたそうです。
永田教授は 「最も多く納豆を食べていた人たちは、ほとんど食べていない人たちに比べ、脳卒中の死亡リスクが32%低いだけでなく、循環器疾患の死亡リスクも25%低いという結果が出ている」 と語っています。
納豆をもっとも多く食べたグループの摂取量は、35グラム入りパックなら週1~2回食べるペースです。
脳卒中だけじゃない!
納豆が “効く” のは脳卒中だけではありません。
国立がん研究センターの多目的コホート研究によれば、納豆などの大豆製品に含まれるイソフラボンの摂取量で4グループにわけたところ、あまり摂取していない人に比べて、もっとも摂取するグループは54%乳がん発症リスクが低いことがわかっています。
また、閉経後の女性に限れば、イソフラボンの摂取量が最も多いグループは、ほとんど食べていない人に比べて68%も乳がんになりにくいという結果も出ています。
ただ、注意点もあります。納豆には血栓溶解を促す半面、血液凝固作用があるビタミンK2も含まれています。そのため、ワーファリンなど血流をよくする薬を服用している人は、納豆摂取は制限されます。
脳卒中の種類
・脳梗塞
血管が詰まる
・脳出血
血管がやぶれる
・くも膜下出血
表面の血管が切れる
日常生活から、しっかり予防したいですね。