検査が嫌いな人が実践すべき健康法

永六輔さんのエピソード

集英社から 「検査なんか嫌いだ」 という本が、2017年2月28日に出版されました。

著者は、諏訪中央病院の名誉院長の鎌田實先生です。

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検査が苦手な鎌田先生は、無類の検査嫌い、病院嫌いで有名だった永六輔さんと交流がありました。

2016年7月7日に83歳で亡くなった永さんのお別れの会で読んだ弔辞で、次のようなエピソードを紹介しています。

永さんは、ある病院で1週間の人間ドックを受けることになった。採血をして生化学の検査をする、そう説明を受けても 「僕は拒否します」 と言い、翌日、胃カメラをのんでもらいますと言われたときも、もちろん拒否。自分は「日本胃カメラを飲まない会」の会長と豪語した。医者や看護師から検査の説明を受けては、ひとつひとつ断っていった、とんでもない患者である。1週間後、最終的に永さんの受けた検査結果は、「血圧」 と 「身長」 と 「体重」 だけだった。式場中が大笑いになった

そして、こう続きます。

医者と患者さんの信頼関係を永さんと構築していくなかで、彼のように徹底的に検査が嫌いな患者でも、話し合いながら上手に選択していけば、その人の人生観に合った、クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)の高い治療を受けることができると確信した。永六輔さんは亡くなられたが、最小の検査を受けるだけで、効率よく診断がつき、パーキンソン病と前立腺がんという2つの病気を抱えながら、亡くなる10日前まで自分のラジオ番組を持ち、83歳の生涯を生き抜いて、穏やかな最後を迎えた。検査は嫌いでもいい。でも上手に利用することがだいじなのだと思う。最小限の検査で、永さんのように最後まで自分らしく生きることだってできるのだ

検査が嫌いな人が実践すべき健康法5か条

鎌田先生は、検査が嫌いな人が実践すべき健康法5か条を本の最後で紹介しています。

1.体重を測ろう

2.血圧を測ろう

3.食生活を見直し「ま・ご・わ・や・さ・し・い」を食べよう

「ま」豆類

「ご」胡麻に代表される穀物・種子類

「わ」わかめ・海藻類

「や」野菜類

「さ」魚介類

「し」シイタケ、きのこ類

「い」いも類

4.骨と筋肉を鍛えよう

5.世のため人のために生きよう

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