歯周病の原因菌がアルツハイマー病を誘発!?
歯周病がアルツハイマー病を誘発するメカニズムを九州大学大学院歯学研究院の武洲・准教授(神経免疫学)の研究グループが解明し、関与している酵素を特定しました。
九州大学が2017年6月22日にプレスリリースし、西日本新聞が2017年7月31日に記事にしていました。
これまでの研究で、アルツハイマー病患者の脳から歯周病の原因菌「ジンジバリス菌」が見つかっていました。
武洲准教授の研究グループは、マウスにこの菌を毎日少量ずつ5週間にわたって投与して歯周病状態にしたところ、投与していないマウスに比べて認知機能が低下し、脳内にアルツハイマー病特有の炎症や老人斑が認められたそうです。
投与したマウスの脳内で「カテプシンB」と呼ばれる酵素が増大していることに着目し、研究グループは、カテプシンBの働きを阻害する食品の開発に向け研究を始めているとのことです。
武洲准教授は
「食品や薬の開発には長い年月がかかる。まずは若いうちから口腔ケアをして歯周病を予防することが、アルツハイマー病予防にもつながる」
と新聞記事の中で述べていました。
口腔ケアがアルツハイマー対策とつながっているなんて、意外ですよね。
まずは口のケアから続けてみましょうね!