NHKガッテン!で紹介された“口内フローラ”
2016年11月30日に放送されたNHKガッテン!のテーマは、口内フローラでした。口内フローラとは、口の中の様々な細菌が、お花畑のように棲みついている状態のことをいいます。
口の中の細菌はおよそ1000億個、種類は500を越えます。最近の研究で、腸内フローラと同じように、口の中も 「善玉菌と悪玉菌のバランス」 が大切だということが分かってきているそうです。
口内フローラの割合は、善玉菌9割、悪玉菌1割というのが理想的なバランスですが、そのバランスが崩れた時、恐ろしい病気を引き起こしてしまう可能性が高まることを番組で紹介していました。
口内フローラの乱れが引き起こす病気とは?
その病気の一つは大動脈瘤です。血管にコブが出来る病気で、万が一、このコブが破裂すると9割の人が死に至るといわれています。
手術で取り出した大動脈瘤の中に、ジンジバリス菌が入りこんでいたとのことです。ジンジバリス菌は、歯周病菌の一つで、口内に住む悪玉菌の一つでもあります。
この菌が体内の動脈に侵入してしまうと、血管壁を傷めて変形させてしまい、その結果の一つが、大動脈瘤だと解説されていました。ジンジバリス菌によって引き起こされる病気として、
①認知症
②脳梗塞
③心筋梗塞
④肝炎
⑤がん
⑥関節リウマチ
などがあります。免疫力が落ちれば、口の中の悪玉菌が悪さを始めます。
まずは、免疫力を落とさないような生活をすることが大切です。
番組では悪玉菌を抑える方法も紹介していました。
口の中の悪玉菌を抑える方法
その1:歯ブラシの歯磨き後に、歯間ブラシと糸ようじを使って仕上げる
すみずみまでしっかりと歯垢を取ることが、口内の衛生を保つ一番のポイントです。
その2:定期的に歯医者さんに行ってチェックしてもらう
半年~一年に一度で良いので、プロのお医者さんに歯の状態をチェックしてもらいましょう。
その3:緑茶うがいをする
緑茶には悪玉菌の繁殖を抑える効果があります。さらに善玉菌の繁殖は抑えないというのが最大の魅力。